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2024.09.07

OBD車検とは!あなたの車も対象?OBD車検の概要と完全ガイド

OBD車検とは?
2024年10月から導入される「OBD車検」は、車両の電子制御システムを診断する新しい検査方式です。従来の検査項目に追加となり、OBD(車載式故障診断装置)を利用して、運転支援装置や排ガス関連システムなど、目視では見逃しやすい不具合を正確に検出します。 これにより、事故を未然に防ぎ、より安全なドライブが可能になりますが、「費用は増えるのか?」「自分の車は対象か?」など、不安を感じている方も多いはずです。 この記事では、OBD車検の基本から対象車両、メリット・デメリット、費用や検査場所について詳しく解説します。2024年10月から義務化されるため、早めに準備を進めることが大切です。OBD車検についての正しい知識を身につけ、車検をスムーズにクリアし、安心してカーライフを楽しみましょう。

OBD車検とは?その概要と重要性

OBD車検の基本:新たな自動車検査手法

OBD車検(On-Board Diagnostics 車検)は、車両に搭載された電子制御システムを活用して行う新しい形態の車検です。従来の車検では、目視や簡易なテスターを用いた検査が主流でしたが、OBD車検では車両の電子制御ユニット(ECU)から故障コードを読み取り、より詳細かつ正確な診断が可能となります。これにより、従来では見逃されがちだった微細な不具合や潜在的な問題点を早期に発見し、車両の安全性を大幅に向上させることができます。

OBD車検の仕組み:車両の電子制御システムを使った診断とは?

OBD車検は、車両に搭載されたセンサーや制御ユニットからデータを取得し、車両の各システムの状態を詳細にチェックします。具体的には、エンジンや排ガス、ブレーキ、運転支援システムなど、さまざまな電子制御装置の動作状況をリアルタイムでモニタリングします。これにより、故障や不具合が発生している箇所を正確に特定し、適切な整備や修理を行うことが可能となります。また、過去の故障履歴も確認できるため、将来的なトラブルの予防にも役立ちます。

OBD車検の開始時期と対象車種

OBD車検の本格導入は2024年10月から開始されます。

対象となる車両
国産車は令和3年(2021年)10月1日以降の新型車(フルモデルチェンジ車)
輸入車は令和4年(2022年)10月1日以降の新型車(フルモデルチェンジ車)

 

 OBD車検の対象車両とシステム

どの車両がOBD車検の対象になるのか?

OBD車検の対象となるのは、2021年10月以降に製造された新型の乗用車、バス、トラックです。具体的には、国産車は2024年10月から、輸入車は2025年10月からが対象となります。これにより、最新の技術が搭載された車両が車検基準を満たすことが求められ、安全性の高い車社会の実現が期待されています。なお、既存の車両については引き続き従来の車検基準が適用されます。

検査対象システムの詳細:運転支援装置や排ガス関連システム

OBD車検では、以下の主要なシステムが検査対象となります

運転支援装置(アンチロックブレーキシステム、横滑り防止装置、ブレーキアシスト、自動ブレーキ、車両接近通報)
これらのシステムは、事故防止や安全運転を支援するために重要な役割を果たします。故障が発生すると、車両の安全性が低下するため、正確な動作が求められます。

自動運転機能(自動車線維持、自動駐車、自動車線変更など)
高度な自動運転機能は、運転の負担を軽減し、安全性を向上させます。これらの機能が正しく動作することは、現代の車両において不可欠です。

排ガス関係装置
環境保護の観点から、排ガスの管理は非常に重要です。排ガス規制を遵守するために、エンジンや排気システムの状態を正確に把握する必要があります。

将来的に追加される可能性のある検査項目

自動車技術の進化に伴い、OBD車検の対象となる検査項目も拡大される可能性があります。例えば、車線逸脱警報装置やオートライトシステム、視界情報提供装置など、新たな安全装置が追加されることで、さらに包括的な車両の安全チェックが可能となります。これにより、常に最新の技術に対応した車両の安全性が確保されることになります。

 

OBD車検の費用と受けられる場所

OBD車検にかかる費用はどれくらい?

OBD車検の費用は、従来の車検費用に比べて多少の増加が見込まれます。これは、電子制御システムの診断に必要な専用機器の導入や、詳細な診断作業に伴う人件費が影響しています。しかし、早期に不具合を発見し修理することで、長期的には車両のメンテナンスコストを削減できる可能性もあります。具体的な費用は、車種や車検を受ける店舗によって異なるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。

OBD車検を受けるための施設とツールの確認方法

OBD車検を受けるためには、専用のスキャンツールを備えた車検事業者を選ぶ必要があります。一般的には、ディーラーや整備工場、車検専門店、ガソリンスタンドなどで対応可能です。事前に車検を予定している店舗に問い合わせ、自分の車がOBD車検の対象であるか、必要な設備が整っているかを確認しましょう。また、信頼できる店舗を選ぶことで、確実かつスムーズな車検が受けられます。

OBD車検後の修理と再検査の流れ

OBD車検で不具合が発見された場合、まずは修理を行います。修理が完了したら、再度車検を受ける必要があります。再検査の際には、修理箇所が正しく修復されているかどうかを再確認します。このプロセスを通じて、車両が安全基準を満たしていることを確実にするため、しっかりとした整備と確認が求められます。

チャレンジ車検の加盟店では全店舗OBD車検に対応しています。 費用につきましては各加盟店のページをご覧ください。

 

まとめ:OBD車検を迎えるための準備

OBD車検前に確認すべき点

OBD車検をスムーズに受けるためには、以下の点を事前に確認しておくことが重要です:

車両の対応状況:自分の車がOBD車検の対象であるか確認する。
事前点検の実施:普段から車両の異常点検を行い、故障コードが発生していないか確認する。
整備工場の選定:OBD車検に対応している信頼できる整備工場や車検専門店を選ぶ。

OBD車検後のメンテナンスと長期的な車両管理の重要性

OBD車検を通じて発見された不具合を修理した後も、定期的なメンテナンスを続けることが重要です。日常的な点検や定期的な整備を怠らず、車両の状態を常に良好に保つことで、長期的な安全性と性能を維持することができます。また、最新の技術やシステムに対応するために、定期的な情報収集や整備工場とのコミュニケーションも大切です。これにより、OBD車検のメリットを最大限に活用し、安全で安心なカーライフを送ることができるでしょう。

OBD車検は、車両の安全性と環境性能を大幅に向上させる画期的な取り組みです。導入に伴う費用や手間はありますが、長期的な視点で見れば、車両の信頼性を高め、事故リスクを低減するために非常に有効です。車検の準備をしっかりと行い、OBD車検の恩恵を享受しましょう。

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